コンクラーベ

教皇ヨハネ・パウロ二世のご帰天に伴い、教皇選出会議「コンクラーベ」が執り行われ、ドイツ出身保守派のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿が、新教皇ベネディクト16世として即位されました。
コンクラーベは英語では「Conclave」と記しますが、本来は「Cum Clavis」というラテン語です。「Cum」は With、「Clavis」は Keys という意味ですね。枢機卿 ( 高位聖職者職 ) がサンピエトロ大聖堂でのミサの後、システィーナ礼拝堂にて、鍵を掛け外界との接触を断って行うことから由来しています。80 歳未満の枢機卿は問答無用で参加しなければならないらしいです。
教皇の候補者は 2/3 以上の票を得なければ新教皇としては認められず、得票数を満たす者が居なかった場合には再投票となり、湿った藁を燃やして黒い煙が上げられます。新教皇が決定した場合には乾いた藁を燃やして白い煙が上げられます(投票用紙を燃やしたり、薬を染みこませて燃やすという場合もあるようです)。決定するまで何度も投票は行われます・・・。得票数を超えた枢機卿が居たとしても、選ばれた枢機卿が辞退することもあるわけですが・・・。
まあとりあえず声を大にしていいたいことは、「コンクラーベは根比べを捩った言葉ではない」ということです(笑) 大変なことは確かですが・・・。